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2006 A.S.P WQS 4Star Billabong presents“ Hyuga Pro ”
2006年度 ASP WQS 4Star ビラボンプレゼンツ 日向プロ

2006/05/18
A.S.P WQS 4Star Billabong presents“ Hyuga Pro ”
DAY-2

今年の国内のASPイベントがついにスタート! 5/17(水)〜21(日)の期間で A.S.P
WQS 4Star Billabong presents“ Hyuga Pro ”が宮崎県日向市小倉が浜海岸で始まった。併せて週末にはKustom presents“ Hyuga flow

 Pro Junior"も予定されており、未来のトップを目指す子供たちが熱いサーフィンも見ることができる。 
 今大会は世界各国から総勢164名がエントリー。賞金 $75,000とサーキットポイン トを手にいれるために熱い戦いが繰り広げられる。その参加選手を見ると、海外から元WCT選手のカーク・フリントフ(AUS)、ネイザン・ウェブスター(AUS)やアメリカのトラッスルズで開催された「Body Glove Surfabout pres by Adio footwear」で優勝を飾ったばかりのダスティン・クイゾン(HAW)。さらにはヨーロッパからはエリック・リビエール(FRA)、ティアゴ・ピレス(PRT)など実力者の顔も揃った。今回は特にハワイ勢が多く参戦。マイルス・パダカ、ジェシーメラル・ジョーンズ、カヘア・ハート、ラブ・ホーデルなどベテランからミカラ・ジョーンズ、ダスティン・バルカ、マクア・ロスメン、トニノ・ベンソンら若手までが今大会で優勝を目指す。もちろん日本勢も負けてはいない。世界を転戦している大野仙雅、大野修聖の兄弟を初め、田中樹、田嶋鉄兵、田中英義らヤングガン。そして浦山哲也、小川直久、河野正和、脇田貴之などベテラン勢も含め日本のトッププロがこの小倉が浜で彼らを迎え撃つ。

 さて、本日はラウンド128に続きラウンド96のヒート1〜12まで行われた。レギュレーションは1ヒート20分。マキシマム15本でベスト2ウェイブ。コンディションは北の風、ときどき北東に回りながらの小雨。波のサイズは胸から肩で、セット頭前後。朝一の上げている時には切れた波が入り、素晴らしい演技で幕を明けた。その第1ヒートで日本の林健太がチューブからパワフルなリエントリー2発にフローターで8.83ポイント。さらにバックハンドでスピードのあるリエントリー3発で8.67ポイント。これでトータル17.50ポイントとなり、これが今日のベストアベレージヒートポイント。今日は地元日本勢が地の利を生かし、優勢に試合を運ぶ展開となったが、明日からトップシードの選手が続々出場。厳しい戦いが予想される。
  明日はラウンド96のヒート13〜16に続き、ラウンド64のすべてが行われる予定。今年初の台風1号からのうねりも引き続き入る予報。明日も絶対見逃すな!

Text By MIC加藤

 

2006/05/19
A.S.P WQS 4Star Billabong presents“ Hyuga Pro ”
DAY-3

 大会も3日目に入り、今日はラウンド96の13ヒートからスタート。天気予報は雨だったが、会場は曇りから晴れ。風はクロスで安定しないものの、波は引き続き胸から肩、セットで頭前後といったところ。昨日より多少ボヨつき気味だが波数も十分あり、今日も激戦が予想される。

  その試合だが、ラウンド64からののトップシードが登場するといきなりサーフィンが変わった。一つの演技で7〜8点台を軽くたたき出す。第1ヒートのベン・ブルジョアー(USA)は力の入ったリエントリー。無駄の無いボードコントロールはさすが元WCT選手だ。期待の田中樹はポジションを左に取り、軽く波に合わせてリップするが、波が張らず3点止まり。思いどおりの波ではないと判断し右へ移動するが、ダニエル・ジョーンズ(HAW)らにブロックされて、良い波を取ることができない。ここは作戦ミスでベンとダニエルにやられた。第2ヒートには昨日までハイポイントをたたき出していた絶好調の林健太が登場。しかし、今までの勢いが感じられない。サーフィンがまとまっているせいか、技が小さく見える。林の点が伸び悩んでいる中、エアーが大得意のジョシュ・カー(AUS)が大きなリエントリーを連発して8.67ポイントを奪取。そのままの勢いを維持し、逃げ切りでラウンドアップを決めた。

  11時を過ぎるあたりから風が南から南西のサイドに変わる。波もまとまりがなくなった中で、圧巻だったのは大野修聖。スタートと同時に彼の持ち味であるレールトゥーレールの大きなリエントリー。これで8ポイントをたたき出し、終始ヒートをリード。そのままブレッド・シンプソン(USA)とともに次のラウンドへ進んだ。
  ヒート11ではいきなりの土砂降りの雨。しかも雷も鳴り始めたためヒート終了後、試合をホールド。前線が抜けるのを待って、2時20分から試合を再開。天気は回復するものの、波は若干サイズダウンとなった。さらに干潮も手伝って、流れも入る厳しいコンディションに選手も右往左往。ここはきっちりポジションを読んだダスティン・クイゾン(HAW)やダレン・ターナー(AUS)ら作戦勝ちという結果となった。

 明日は朝7時30分からスタート。本戦はラウンド32から。併せてKustom presents“Hyuga flow Pro Junior"のラウンド40も開催予定。ラウンド32には中村昭太、佐藤和也、河野正和、大野修聖、田中英義、田嶋鉄兵、浦山哲也、仲野仁人ら日本人選手も出場する。ぜひ会場に足を運んで、みんなで応援しよう!

Text By MIC加藤

 

2006/05/20
A.S.P WQS 4Star Billabong presents“ Hyuga Pro ”
DAY-4

 大会4日目。雨が続いていた日向もやっと青空が復活。風は北よりのごく弱いサイドオン。波は胸から肩というサイズで、面はクリーンというコンディション。8時の開始のホーンでラウンド32がスタート。

  まずはジョシュ・カー(AUS)がテイクオフ。リップ連発に最後のフィニシュにはエアーをからめて6.17ポイント。これで全員に火がついた。ダニエル・ジョーンズ(HAW)が切れ味するどいリエントリーで攻めれば、日本の中村昭太も大きなラインで、ピンポイントで当て込む。一進一退の攻防で頭抜け出たのはジョシュ・カーと中村昭太。続いて佐藤和也が右へ左へ波をうまく読んでポイントを重ねる。そのまま外人同士の潰しあいをうまく抜け出し、2位でラウンドアップ。
  チーム日本が盛り上がる中、大野修聖、田中英義がヒート3に登場。相手はグレン・ホール(AUS)にダニー・メルハド(USA)。ダニーは現在の日本のJPSAをフォローしており、日本人選手の戦い方を知っている手ごわい相手だ。グレン、大野がヒートをリードするもあまり得点の差はなく、ダニーは3点台、田中は6点台で逆転可能。3分を切った時、田中がライトの波にアタック。8.17ポイントを出せば、終了1分前に大野がレフトの波に迷わずテイクオフ。深いボトムターンから縦へ、大きな弧を描くスプレーとともに3発のリエントリー。これで8.83ポイントをたたき出し、ダニーとともにラウンドアップ決めた。

  9時になるとサイドオンの風が強くなり、面が荒れ始めた。河野正和、浦山哲也が惜しくも敗退する中、第6ヒートには田嶋鉄兵が登場。相手は昨年までWCT選手だったカーク・フリントフら全員オージー。終始リードされるものの、ねじり込むような板の返しでポイントを奪取。最後の最後まで諦めず、気力で日本人最後のラウンドアップ。続いて行われたクォーターファイナルではなんと勝ち上がりの中村、佐藤、大野が同じ組み合わせに。中村がコンディションの変化について行けない中、佐藤、ライアン・キャンベル(AUS)がヒートをリード。しかし、ここでも大野がラストウエィブで試合を引っ繰り返し、セミファイナルへ進出した。

  田嶋のヒート4は僅差の戦い。最後の演技でスピード、パワー申し分ない垂直リップが決まり、ギャラリーから歓声が上がるが、もう一度当て込もうとした時、波が崩れそのままワイプアウト。惜しくもここで試合も終了し、敗退が確定した。

  Kustom presents“ Hyuga flow Pro Junior"はラウンド40に続けて、ラウンド32、クォーターファイナルが消化された。午後6時の干潮に向け、潮が引き出した会場の波は、サイズダウンで腰ぐらい。どれだけセットの波を掴むかが勝負の分かれ目となった。この厳しい条件の中、勝ち上がったのはベン・ダン(AUS)、トニノ・ベンソン(HAW)ら実績組。体格、体重の差があるにしても、日本人選手との違いは板の使い方。彼らは波が小さく、パワーがなくともレールトゥレールでパワーゾーンをキープして縦にリップする。しかし、日本のジュニアは板を横にスラッシュさせるのが目立ったように思う。派手にスプレーが上がるけど、点は出ない。ジュニアの時からこれを覚えると楽だから、くせになる。もう一度そこを徹底的に練習する必要があるだろう。

  明日は朝7時30分にコール。試合は本戦及びジュニアはセミファイナル、ファイナルを残すのみ。本戦にはブレット・シンプソン(USA)、マット・ジョーンズ(AUS)らに加え、日本人は大野修聖のみがエントリー。表彰台に向け、ひとり踏ん張り意地を見せることができるのか?ジュニアは、ベン・ダン(AUS)、田中英義に注目!

Text By MIC加藤

 

2006/05/21
A.S.P WQS 4Star Billabong presents“ Hyuga Pro ”
DAY-5

 大会5日目、本日が最終日。会場の小倉が浜海岸は、弱いサイドからの北風が吹く。波のサイズは干きいっぱいもあって、モモ〜コシと昨日に比べてサイズダウン。試合は上げを待って8時50分から行うことになった。

  まずは、Kustom presents“Hyuga flow Pro Junior"のセミファイナル、ファイナルを消化。

  興奮覚めやらぬまま、続いて“ Hyuga Pro ”のセミファイナルが始まった。第1ヒートは、ブレット・シンプソン(USA)、ダニー・メルハド(USA)、ライアン・キャンベル(AUS)、大野修聖(JPN)。ビーチには大野を応援しようとギャラリーが集まり、手作りメッセージをかざして声援を贈る。この時、風が変わった。北から北東、廻って南にシフト。サイズはあまり変わらないものの波数が増え出した。これをつかんだのが大野。オッキーばりの太ももでしっかり波をしごき、細かくリップ。うまくリズムが合い7.67ポイントを奪取。ここは簡単に、ダニーとともに勝ち上がりを決めた。
  もう一試合は、アダム・メリング(AUS)、ダイアン・ネーブ(AUS)、マット・ジョーンズ(AUS)、ベン・ダン(AUS)の戦い。ここはダイアン・ネーブがぶっちぎり。2位には追いすがるマット・ジョーンズを押さえて、ベン・ダンが勝ち上がる。

  さあ、本日の最終ヒート。 Billabong presents“ Hyuga Pro ”もこの試合で勝者が決まる。まずは大野が積極的に攻め、4.67、7.00ポイントで試合をリード。WQS4スターイベントの日本人初優勝!かと会場も興奮気味。中盤を過ぎたころ、沖のセットに反応したのが、大野とベン・ダン。二人で競るものの、この波を取ったのはベン。なんとこの波で8.67ポイントをたたき出す。1位の大野を逆転するには3.0ポイント以上。ここでウネリの数が激減。ジリジリした時間経過の中、右にポジショニングしたダニー・メルハドが小ぶりのライトの波にアタック。着実にポイントを上げにかかる。続いて、ダンがテイクオフ。ここできっちり5.10ポイントを出し、トップに立った。今度は大野が逆転に必要なポイントが、6.78ポイント。時間が刻々と過ぎて行く中、再びダニーが6.07ポイントを出し、2位へアップ。試合が1分を切った時、ダンが大野に張り付き、万事休す。そのままセットも入らず、ついに試合終了。ベン・ダンのうれしいダブル優勝が決まった。

  さて、次回のASP WQSの大会は「OP 千葉プロ」。2006/6/1〜4の予定で、志田下にて開催される。再び日本人選手の活躍を期待しよう。

Text By MIC加藤

→A.S.P WQS 4Star Billabong presents“ Hyuga Pro ” リザルト&ヒート表

2006/05/21
A.S.P WQS 4Star Billabong presents“ Hyuga Pro Junior”
DAY-5

 大会5日目、本日が最終日。会場の小倉が浜海岸は、弱いサイドからの北風が吹く。波のサイズは干きいっぱいもあって、モモ〜コシと昨日に比べてサイズダウン。試合は上げを待って8時50分から行うことになった。
  まずは、Kustom presents“Hyuga flow Pro Junior"のセミファイナルをスタート。第1ヒートにはニック・アルギロポウロス(USA)、ジェームス・ウッド(AUS)、ベン・ダン(AUS)、ブレイク・ウィルソン(AUS)の顔合わせ。オープニングウェイブはブレイク・ウィルソン。様子を見るように軽く板を当て込む。まだ上げ始めたばかりで、ブレイクにも力がなく、深くターンすると沈むようだ。それでも2発決めて、4.0ポイント。しかし、急に潮が動いたかセットが入りだし、ベン、ニック、ジェームスと小さい波をつないで、リップ連発。これにジャッジは8〜9ポイントと高評価。ここは頭ひとつ抜け出たベン・ダンとジェームス・ウッドが決勝進出。続いて2ヒートはドリュー・マクファーソン(AUS)、ジェームス・アソム(AUS)、田中英義(JPN)、トニノ・ベンソン。先攻でトニノ・ベンソンとジェームス・アソムが一歩リード。田中は波をじっくり待つ作戦か、なかなか動かない。試合も中盤を過ぎた時、田中テイクオフ。しかし、波をうまくつかめず、リップのタイミングがいつもより遅い。2本目のファーストターンは、縦に上がり良かったものの2発目でコケた。ワイプアウトしなければ7点台は取れた波だ。田中の演技はこの2本のみで終了。結果は先攻逃げ切りでトニノ、ジェームスがラウンドアップを決めた。

  そのまま10分休憩後、ジュニアの決勝がスタート。まずはトニノ・ベンソンが果敢に攻めるが途中で波が無くなり2ポイント台。ベン・ダンとジェームス・ウッドはセミファイナルの勢いのまま、波に合わせて高ポイントをたたき出す。終了5分前の時点で、ジェームス・ウッドがややリード。最後の勝負とベン・ダンに張り付くも、逆から入った波をつかんだベンがテイクオフ。ここはきっちり決めて、終了間際に大逆転。ついに今大会のジュニアの頂点に立った。

Text By MIC加藤

 

→A.S.P WQS 4Star Billabong presents“ Hyuga Pro Junior” リザルト&ヒート表


 

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