とりあえずやってみると楽しいですよ。始めは失敗することもあるかもしれないけど、やっているうちに上手くなりますよ！

久保田淳

クボタ ジュン

TEXT＆PHOTO＆INTERVIEW : N.HASEGAWA

サーフボードにオリジナルブラシを吹き始めて、10数年の久保田淳さん。サーフショップの店長という仕事柄、いろんな人の依頼を受けて、サーフボードにブラシをしています。 　 ブラシを専門にするプロではないけれど、ブラシの腕はかなりのもの！普段はサーフショップ店長だが、ブラシの依頼が入るとブラシ職人に変身！！！ 　 そんな久保田さんにブラシについてインタビューさせて頂きました。 ＊ブラシとは？ 写真のサーフボードのようにボードにカラースプレーなどで色をつけたり、デザインすること

--お名前、年齢、職業を教えてください。

久保田淳、37歳、東京都板橋区のサーフショップ、「BARCE本店」で働いています。



--サーフボードのブラシはどういうきっかけで始めたのですか？

特にきっかけというのはなかったけど、やってみたかったから。
最初はポスカでらくがきをする感じでボードに絵を描いていました。
それからいろんなデザインをしたり、スプレーを吹くようになりました。



--ブラシ歴は？

　10年以上前からやっています。
今までにかなりの数のサーフボードにブラシしています。
今までにブラシをしたサーフボードの本数は...覚えていないです(笑)



--ブラシのおもしろいところは何ですか？

　最初は単純に自分でデザインを考えて、オリジナルのブラシをすること自体が楽しく、面白かったです。
　 今はショップのお客さんのサーフボードにブラシをすることが多いのですが、お客さんの反応を見るのが楽しいです。お客さんが喜んでくれると、うれしいですね。そこにやりがいを感じます。



--ブラシデザインはどうやって考えているのですか？

特に考えるということはないです。いろんなものからインスピレーションを得て、デザインが浮かんできます。自分の中でブラシデザインのマイブームがあります。ついついマイブームのデザインをやりたくなります。。。　お客さんのボードのブラシをするときには、どんなブラシデザインにするか話し合いながら、デザインを決めています。今は「チェッカーフラッグ」や「しましま」がマイブームです(笑)。



--サーフボードをオーダーするときにブラシのオーダーをすることが可能ですが、自分でブラシをするのとサーフボードオーダー時にブラシをお願いするのとでは、何か違いはありますか？

ボードが届いた後にも楽しみがあるのがいいですね。愛着も湧きますよ。
ボードをオーダーするときにブラシを入れてもらう場合、サーフボードのブランクス自体にブラシを吹き、その後ガラスクロスと樹脂でサーフボードをコーティングする工程となります。ボードが出来上がった後にブラシをするとガラスクロスと樹脂の上にブラシをすることになります。その場合、アセトンを使ってブラシを消すことができます。万が一、ブラシが気に入らない場合は消してしまえばOKです(笑)。



--ブラシは簡単ですか？
1本のサーフボードにブラシをするのに、どれくらい時間がかかりますか？

1本のサーフボードにブラシをするのに、2〜3時間くらい掛かります。
　 マスキングテープでデザインを作っていくのですが、掛かる時間のほとんどがテープを貼る時間です。これが結構大変なんです．．．
　 作業全体に3時間掛かるとしたら、2時間半くらいはテープを貼る作業をしています。
あとスプレー後の乾かす時間などが結構かかるときもありますよ。

--ブラシに必要な道具は何ですか？

ホームセンターで売っているカラースプレー、マスキングテープ、あとは汚れてもいい場所かな。
専門的な道具がなくても、ある程度のブラシならできますよ。

--一般の人でもブラシはできますか？

できますよ。ブラシをするだけなら簡単だと思います。
ただし失敗することもあると聞きます。
そんなときには消してください(笑)。
　最初は他のブラシのマネをするのがいいと思います。自分がいいと思ったブラシデザインがあれば、それと同じものを作るようにすれば成功する確率が高くなると思いますよ。

--ブラシに興味を持っている人に一言お願いします。

とりあえずやってみると楽しいですよ。始めは失敗することもあるかもしれないけど、やっているうちに上手くなりますよ！
失敗は成功のもとだから。是非チャレンジしてもらいたいです。本当に自分のオリジナルボードになるので、愛着がわきますよ！

--ちなみに久保田さんにブラシをお願いすることは可能ですか？

　バースでサーフボードを買ってもらった人でブラシの依頼があった場合には、ブラシしています！
　初心者用サーフボードから、上級者用まで幅広くサーフボードを取り扱っているので興味があればサーフボードを見に来てください。

＜プロフィール＞