サーフィンレップスインタビュー喜多一郎
「海の上の君は、いつも笑顔。」という映画を通じてサーフィンの良さを1人でも多くの人に伝えたいと思っています。
喜多一郎
キタイチロウ
TEXT&PHOTO&INTERVIEW : N.HASEGAWA

 第2次サーフィンブームの頃にサーフィンに出会い、サーファーの考え方、雰囲気、行動、ライフスタイルなどに興味を持ち、映画監督となった今ではサーフィンを題材にした映画を制作して世の中に「サーファー」のライフスタイルを伝えている喜多一郎監督。2009年5月には「海の上の君は、いつも笑顔。」という映画をリリースします。

  今回は喜多監督のサーフィンに関する考え方や映画に関する考え方などをインタビューさせていただきました。



-- 喜多監督はサーファーですか?サーフィンをやったことは?

30年前にサーフィンをしていました。
たしか第2次サーフィンブームの頃でした。



-- サーフィンはどれくらいやっていますか?

何年かサーフィンをやっていましたが、仕事などいろいろあり、だんだんサーフィンから遠のいていきました。



-- 今後、監督がサーフィンを復活する予定はありますか?

 是非やりたい!!
 先日はハワイでサーフィンしようとして、レンタルボード屋に行ったときに急な仕事が入って、そのまま仕事に戻ってしまいました...

  もう少しでサーフィンできそうだったんだけれど、残念です。






-- 喜多監督はサーフィンを題材にした映画を過去にも今回にも制作していますが、
なぜサーフィンを題材にした映画を作るのですか?


 サーフィン映画の原作としては2作目。

 一言で言うとサーファーが好きだから。
 サーファーのたたずまいを見るのが好きだったり、サーフィンしているサーファーを見ているのが好き。
 サーファーの海をリスペクトする気持ちが好き。
 今は自分はサーフィンをやっていないけれど、サーファーは大好きです(笑)。

 自分の映画を見た一般のサーフィンをやらない人がサーフィンに興味を持ってくれるとうれしいですね!
 自分の海へのこだわりを見せていきたいです。





-- 今後もサーフィンを題材にした映画を作りますか?

  3作目は宮崎でのサーフィン映画の予定です。
 宮崎の人に出会って、縁があり、映画を作ることになりそうです。

 宮崎に密着した映画を作ることで、地域の活性化にもつながればいいと思っています。

  映画はテレビ番組とは違って、DVDなどになって今後も長く記録に残るものです。 「今」の宮崎を切り取って、遠い将来、その当時の宮崎の記録としても残るものにしたいですね。




-- 喜多監督のサーフィンを題材にした映画の「こだわり」は何ですか?

  自分はサーフムービーを作っているつもりはないんです。
 サーフィンを題材にした「人間ドラマ」を作っています。
 サーフィンを通じて、人間の成長や悩みなどいろんなことを感じてほしいと思っています。

 自分の映画を見た後に、週末に海に行きたくなるような。。。
 海に行くのはサーフィンをするためでもいいし、ただ海へ行くだけでもいい。
 そんな映画にしたいと思っています。





-- 今回なぜ湘南を舞台とした映画を作ろうと思ったのですか?

  湘南は日本で一番有名な海だと思います。
だから日本一有名な湘南の海をきれいに見せたいという気持ちがありました。

 湘南の地元の学校やサーフショップ、その他いろんな人々に協力してもらいました。
 映画を通じて湘南の日常風景が垣間見れる作品になっています。

 今回の映画でビーチクリーンのシーンがあるのですが、茅ヶ崎市と藤沢市の広報がビーチクリーンの参加者募集をしてくれて、 地元の人々や子供たちに数多く参加してもらいました。
  地元のみなさんの協力があり、いい映画ができました。

 







-- サーフィン映画の撮影中にサーフィンしたくなりますか?

  撮影にいっぱいっぱいでサーフィンをやる余裕がありません。出演しているキャストは空き時間があるとすぐにサーフィンをしたがりますが...(笑) みんなサーフィンを体験するとハマるみたいですね。



-- 映画を見た人に感じてほしいことは何ですか?

  ビーチクリーンなどの映像を通じて、環境保護などを考えてほしい。
そして海をきれいにしたいという考えを伝えたいですね。

 「海の上の君は、いつも笑顔。」という映画を通じてサーフィンの良さを1人でも多くの人に伝えたいと思っています。
 地球と一体化できる一番のスポーツがサーフィンだと思っています。今の世の中で環境保護、エコなどは本当に大切なこと。
 サーフィンを通じて地球と一体になることはすごく素敵なことだと思います。
 地球と一体になると本当の意味で環境保護、エコなどを自然に考えるようになるのではと思っています。

 サーファーのライフスタイルは一見素敵に見えます。
しかし、いいところだけを見るのではなくて、本当のサーフィンのいい部分、悪い部分などいろんなことがあり、すべてを含めてサーフィンの素敵なライフスタイルだと思ってくれるとうれしいです。そして初心者サーファーが増えてくれればうれしいです。





-- 最後にサーファーの人に一言お願いします

  ビッグウェンズデーなどのサーフムービーと同じように捉えて見ないでほしいですね。あくまでもサーフィンを題材とした人間ドラマとして捉えてもらいたいです。



<プロフィール>

名前 喜多一郎 (キタ イチロウ)
生年月日 1956年6月9日生まれ
出身在住 東京都出身 東京都在住
その他 日本大学芸術学部映画学科卒業。
TVプロデューサー、音楽プロデューサーを経て、1996年株式会社オフィスキタを設立。
現在は、映画「Life on the Longboard」等、映画監督を務めると同時に、原作・脚本も手掛ける。
  OFFICE KITA
http://www.office-kita.net
  海の上の君は、いつも笑顔。
http://www.itsumo-egao.jp/